サンバDEアミーゴの研究 一覧はこちら 研究概要 研究名 抑うつ症状を呈する若者に対する身体活動を促すビデオゲームの安全性と有効性の検討 研究代表者 横浜市立大学附属病院精神科 / 井出恵子 研究目的 身体活動やビデオゲームがメンタルヘルスにおよぼす影響がどの程度なのかを検討する。 研究紹介文 私たちは、身体活動を伴うビデオゲームが抑うつ症状に効果的であるかを検証する研究を行っています。第1群(A群とする)ではNintendo Switch版を、第2群(B群とする)ではApple Arcade版のサンバDEアミーゴを1ヶ月間プレイしていただきます。第3群(C群とする)では、1ヶ月間通常生活を送っていただきます。参加いただいた方々には、試験の開始前、試験中(週次)、試験後、2週間後のフォローアップ時に質問紙へのアンケートをお願いしております。 研究の背景 これまでに、メンタルヘルスケアサービスが様々な媒体、形式で届けることが試みられてきました。メンタルヘルスケアをデジタルコンテンツとして提供するにあたり、その形態としてゲームも選択されており、その効果が示されています(例えば、Cheng et al., 2023) 。 ゲームがこころにもたらす効果として、COVID-19感染初期に、ビデオゲームは孤独感の解消やストレスの低減、不安およびうつの低減などの主観的体験が報告されています(Pallavicini et al., 2022)。 一方で、身体活動も同様にうつ病治療の中で重要な位置付けです。ただし、うつ病治療に関して身体活動が重症例には推奨されず、また身体活動を促すようなアドバイスが気分の悪化につながり得る指摘もあり(Treatments for depression, 2020) 、いかに身体活動を抵抗なく促せるかが課題です。その点で、身体活動を促すビデオゲームは、より抵抗なく身体活動に取り組むことができると期待できます。 関連する過去の研究 Cheng, C., & Ebrahimi, O. V. (2023). A meta-analytic review of gamified interventions in mental health enhancement. Computers in Human Behavior, 141, 107621. https://doi.org/10.1016/j.chb.2022.107621 Pallavicini, F., Pepe, A., & Mantovani, F. (2022). The Effects of Playing Video Games on Stress, Anxiety, Depression, Loneliness, and Gaming Disorder During the Early Stages of the COVID-19 Pandemic: PRISMA Systematic Review. Cyberpsychology, Behavior and Social Networking, 25(6), 334–354. https://doi.org/10.1089/cyber.2021.0252Treatments for depression. (2020). Institute for Quality and Efficiency in Health Care (IQWiG). https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK279282/ サンバDEアミーゴの研究 研究概要 研究対象者募集 研究班